音響樽


音響樽 Sound Cask

世界初の没入型聴覚ディスプレイ「音響樽」

 

 

 遠隔地にいる他者とも三次元音場を共有するために、我々は没入型聴覚ディスプレイ「音響樽」を開発しました。この装置により3D空間への没入感(まるでその空間にいるような感覚)が得られます。

 音響樽には以下のような特徴があります。

1. 96個のスピーカで物理的に忠実に音場を再現
 音響樽は、境界音場制御の原理に基づいたシステムであり、側壁面と天井に設置されたスピーカによってリアリティの高い没入感を実現します。

2. 吸音効果のある素材を充填した壁面
 体に優しく、吸音効果の高いポリウールによって、閉空間固有の音響特性を軽減します。

3. 9角形の構造
 上から見ると、音響樽は正9角形となっています。対面を平行にしないことで、音響樽内に生じるエコー障害を抑えます。

4. 解体・組み立てが容易
 外枠は上、中、下の3段それぞれ切り離すことができ、30のパーツに分解することができます。大人3~4人で簡単に解体・組み立てができ、持ち運びが容易に行えます。

5. 大人が立ち上がっても余裕のある内部空間
 音響樽内部は高さ2mほどあり、立ちあがった状態で楽器演奏も十分に行えます

6. 小型のデジタルアンプ
 96個のスピーカを制御するデジタルアンプが床下に収納されています。

7. PCで行うシステム制御
 システムの操作は誰にでも簡単に行えます。

 

 また音響樽は、収録した音場を物理的に高い精度で再現することができます。その収録にも専用のマイクを使用します。

 我々が使用するマイクロホンはC80フラーレン構造のフレーム上に合計80chのマイクロホンアレイが設置されています。このフラーレン状のマイクロホンアレイを使用し収録を行うことで、360°方向の音場の情報をくまなく忠実に記録することができます。
 この収録した信号に事前に測定しておいた音響樽内の空間の特性をキャンセルする処理を行うことで、収録した音場を音響樽内で忠実に再現することができます。今後は音楽創造への活用やシステムの小型化などを目指しています。